第4弾 店舗建築評論家 大高村源一郎氏による評論  ”『神奈川県がドヤ顔なわけ』とは。ビジネスチャンス!ラグビーワールドカップ2019。”

2017年3月3日

”『神奈川県がドヤ顔なわけ』とは。ビジネスチャンス!ラグビーワールドカップ2019。”

巷では2020年開催の東京オリンピックに関するネガティブなニュースがあふれている今日この頃。日本の未来を担う一大行事、スポーツを通して本来の楽しさと伴う経済のアドバンテージは政府や行政のドタバタ劇の話題ばかり、かなりの食傷気味である。

東京オリンピックに振り回されている現在、忘れられがちなのがラグビーのワールドカップ2019である。

2015年でのイングランドで開催された際の南アフリカ戦での勝利。ブライトンの奇跡はまだ記憶に新しいと思う。それがその再来年、2019年ラグビーのワールドカップが日本で開催されるのだ。しつこいようだがオリンピックのドタバタのせいで、迷走していた開催都市も決まり着々と準備が進んでいるようだ、

そこで意外に知られていないのがラグビーワールドカップの経済効果である。

その予想は4、000億円と言われている。オリンピックのその数字には遥か及ばないが。2018年ロシアのサッカーワールドカップに出られたとしても経済効果2、500億円とのこと。自国開催なので比較にはならないが大変大きな期待がかかっているのである。

そこで気になるのが

『神奈川県がドヤ顔なわけ』

オリンピックの予備候補の話があっても、けんもほろろ、の神奈川県。オリンピックなんかどうでもいいのです。

国立競技場がラグビーワールドカップに間に合わないため、全国各地で開催されるが、おそらくメイン会場は横浜国際総合競技場、日産スタジアムになるだろうと予測される。故に神奈川県がメインの会場になってくる訳だ。

そして今、横浜港の大黒ふ頭に豪華客船の寄港が可能な埠頭の計画なのである。

『具体的な経済効果』
ラグビーワールドカップは開催期間が長く。およそ45日間。オリンピックやサッカーワールドカップよりも、かなり長い。しかも試合が、そのハードさゆえ一週間に一度しか出来ない規定になっており、海外から来るサポーター達の待ち時間が多いのである。

そういった条件で応援にこられるサポーターは経済的にも恵まれており。ま、セレブたちがこぞってくる訳です。
豪華客船を寄港できる埠頭を増設する意味が分かります。

また予想されるのは会場ごとに、飲食などのサービスをとにかく充実させて、試合前から終わりまで楽しめるようイベントとしての盛り上がりです。ラグビーの文化そのものがそういう文化なのです。街中がパブのように陽気に盛り上がる。そして試合が終われば”ノーサイド=敵味方なし”ですから、さらに盛り上がります。

大変、身のある経済効果ではないでしょうか。
何とも楽しみ期待なラグビーのワールドカップ2019です。

ラグビーはマイナーだとか、ルールが難しいなどと言わずに。このうえなく、おしゃれなお祭りに参加する気分でぜひ味わっていただきたい。

by 大高村源一郎(店舗建築評論家)