店舗建築評論家 大高村源一郎氏による評論 第3弾 ”♪今はもう冬、誰もいない店舗♩KYOBASHI EDOGRAND-京橋エドグラン” コラムに掲載しました。ご覧ください。
2017年2月13日
♪今はもう冬、誰もいない店舗♩KYOBASHI EDOGRAND-京橋エドグラン
今回は、店舗ジャパン以外の施工例をレポートしてみようと思う。
店舗ジャパンのヘッドオフィスからほど近い「KYOBASHI EDOGRAND-京橋エドグラン」である。昨年11月に京橋でオープンした複合施設。
その立地は京橋駅に直結しており、東京駅など複数の駅からほど近い、好立地。その歴史や文化の背景もそろっていて、かなり偏差値の高い複合施設といえる。
商業施設は主に飲食を中心に低層階にあり、その数30数店舗。注目の施設である。
オープン直後、プロジェクションマッピングのショーなどもあり、歴史背景などのこともあり報道の露出も高かったので連日たくさんの人で賑わっていたようだ。
そしてオープン後三ヶ月…。
人の噂も七十五日と言うが、混雑も落ち着いたであろう、まさに”今、現在”を視察しに行ってきた。
冬の平日ということもあり、人出はさほどないだろうと思っていたが。あまりの人の少なさに驚くばかりであった。
どの店舗も大変完成度高く、丁寧にモダンにデザインされおり、予算をかけた施工の飲食店が並んでいる。
のだが、客がいない。誰もいない店舗も多く見られた。夕方6:30である。本来仕事帰りのビジネスマンでごった返すであろうこの時間、この状況である。唯一賑わっていたのは、立ち飲みの飲食店。このビルで立ち飲み屋もないだろうと思うが…。とにかくこの店だけであった。
最近立ち上がった大掛かりな施設はどこも盛況だ、どこが景気が悪いのか?と思えるほどの集客である。
KYOBASHI EDOGRAND=誰もいない。
なにが原因なのか…?ちかくの東京駅ではグラントーキョーがあり、大変な盛況だ。KYOBASHI EDOGRANDは”グランもの”として二匹目どころか三,四匹目のどじょう、であるが、あきられてしまったのか?
それだけではないだろう。各店舗はキチンと今時感満載であり、値段もさほど高くはなさそうだ。私もこの原因を解く鍵はなかなかの難問と感じる。
来たる4/20。同じくこの道の先。銀座六丁目、松坂屋跡地にGINZA SIX – GSIX ギンザ シックスがオープンする。
こちらもオープン後三ヶ月位で訪れてみようと思う。そこで、それなりの疑問が解決するかもやしれぬ。
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