「繁盛店のオーナーが物件探しを依頼するのは不動産屋さんではない理由とは」その2

2015年12月1日

最初に足を運ぶべきは店舗屋さんである3つの理由

(2) 店舗屋さんと不動産屋さんでは物件に対する見方が違う

 なぜ最初に店舗屋さんに相談すると収益の大きいお店になると言えるのでしょうか。
不動産のみを取り扱う専門業者はお客様が希望する立地や間取りと金額、お店の業種や業態、支払い能力や保証人の有無などを確認するかもしれませんが、お店が繁盛するように積極的に支援するケースは少ないでしょう。もちろん集客力の高い繁盛店や高級感のあるお店が集まれば周辺の不動産価値の向上が望めますので、そのようなプロパティマネジメントを行う業者は出店から運営まで監理を請負うケースもありますが、多くは地域開発よりも不動産取り扱い業務に注力しているのが現状ではないでしょうか。

 一方、店舗屋さんは当たり前ですが工事を請け負うことが商売です。そのための「めしのタネ」に関する情報を集めていますし、工事後のアフターケアも必要ですから自らが施工した物件がその後どうなったかも見ています。営業地域に空き地や空き店舗があれば、なぜそこが空いているか、どのような店舗であれば収益をあげられるかということを考えています。自社に不動産管理部門があったり不動産業者と提携・連携して仕事をする店舗屋さんも多く、もしかしたら工事予算を確保するために不動産を取得・賃貸する条件を交渉してもらえるかもしれません。店舗屋さんは繁盛店をつくるお手伝いをすることで次の仕事につながることを期待していますので、施主様のお店が繁盛するかどうかはとても重要です。