リニューアル成功の秘策~売れるお店に変える(第4回)
2015年4月25日
施工業者の選び方とつきあい方
角田誠(つのだまこと) |
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見積り合わせで工事コストを抑える
見積り合わせとは、複数の施工業者に見積をしてもらい、安い業者に決定する選び方です。工事コストを抑えるのに有効です。
見積り合わせする場合は、同じ条件で行わないと比較ができません。そのためには、設計者などに依頼して、まず設計図を確定しておくことが必要です。
業者の選定には、最も安い業者が選ばれますが、技術や経験の浅い業者は、見積漏れや理解不足で、いざ工事がスタートしてから、トラブルが発生する場合があります。
見積内容のいい加減な業者は、選択肢からはずすことが賢明です。
また、技術の低い業者に工事をさせたことで、逆にメンテナンス費用がかさんだり、次のリニューアルを早くする必要が生じたりしては、長い期間で考えて、コスト高です。
契約する前に必ず確認するポイント
施工業者と予期せぬトラブルを生じさせないためには、発注契約する前に、必ず確認したいポイントがあります。
① 納得する設計図と見積書を入手する
打合わせで変更になった設計図や、見積書は、訂正したものを提出してもらいましょう。
口約束はトラブルの元です。
② 業者の工事したお店を訪ねる
施工業者の実績のあるお店に、足を運びましょう。自店の場合の参考になるばかりでなく、施工業者のほんとうの評価がわかります。
③ 現場責任者に会い話を聞き、人を見る
リニューアル工事の成否を分けるのは、現場責任者の技術と人柄によるところが非常に大きいものです。会って、話を聞き、信用できる人物か見極めましょう。
④ 契約書と工事保険加入を確認する
請負契約書は、必ず目を通します。施工業者に都合よくできている場合もありますので設計者にチェックしてもらいましょう。また、業者から工事保険加入の写しをもらいます。火災保険、傷害保険、第三者に対する賠償保険からPL(製造物責任)保険まで、万一の場合に対応できるよう確認します。これらの保険に加入していない業者と契約をすることは避けます。
⑤ 事業責任者(社長)に会う。
業者の事業責任者(社長)に会いましょう。仕事の進み方は、組織の責任者の人物で判断ができます。リニューアルは大きいコストをかける大事業です。業社の責任者に、お店のオーナーとして、リニューアルに対する思いをはっきり伝えましょう。
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